飲食店の指標として、前回まで【FL比率】、【労働分配率】により、原価・人件費の分析についてご説明致しました。
それでは、他の経費はどんぶり勘定でも大丈夫?というと、当然そんなことはございません。
今回は、【FLR比率】という指標をご紹介致します。【FL比率】とは違うの?という声を頂きそうですが、今回は【R=RENT(家賃)】がさらに加わっておりますので、以下のように算式も変化致します。F(原価)とL(人件費)は変わりません。
FLR比率=(売上原価+人件費+家賃)/売上高
この指標により、現在の売上から適正な利益が出ているか求められます。
この指標も業種や各店舗の状況により適正な率は異なりますが、一般的にはR(家賃)を10%程度に留めて、FL比率:65%+R:10%=75%を目標に据えて頂き、超えている場合は早急に手当が必要となります。
この指標の特徴はR(家賃)が入っておりますので、現在の家賃と客単価・来客数などを比較することにより、出店されている場所が損益上見合っているか確認することが出来ます。
また、店舗の広さや座席数も関係してきますので、現在の回転率を算出して適正な広さになっているか、判断する材料の一つとすることも出来ます。
家賃も経費なので安いに越したことはありませんが、その値段が店舗の状況にどのように影響しているのか、経営計画を立てられる際に是非検討されては如何でしょうか。
田口 由多加
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