飲食店経営の重要な指標として、前回の【FL比率】に引き続きまして、今回は【労働分配率】についてご説明致します。
【労働分配率】とは、お店の粗利に対して、どれだけ人件費が掛かったかを表すものになります。
この指標は、以下の算式により求められます。
労働分配率(%)=人件費(給料・賞与・法定福利費等)÷売上総利益(粗利)×100
例えば、人件費が1,000万円、粗利が2,000万円だとすると、1,000万円÷2,000万円×100=50% となります。一般的には労働分配率は50%までに抑えれば適正となります。
しかし、50%超えたからといってすぐに人件費をカットすることだけを考えてはいけません。この指標は粗利で人件費を割るので、粗利を大きくすると指標が改善します。
では、粗利を大きくするためにどうすれば良いかというと、売上を伸ばすか、原価を抑えるか。また、売上は【客数×客単価】で計算されるので、売上を伸ばす為に来客数を伸ばすか、客単価を上げるか。
上記のように指標を良くする方法は複数ありますので、複合的に取り組まれていただければと思います。
田口 由多加
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