節税対策 - 2024-10-25

みなし贈与について

 

贈与税は納める税金が高額になりがちです。

 

贈与と思っていなくても、行った取引がみなし贈与に該当すると高額な納負担が発生する場合があります。

みなし贈与とは、当事者間の合意がなくても実質的に贈与があったとみなされて課税されることをいいます。

どのようなケースがあるかについて書きます。

 

満期保険金の受取

保険料を支払う「契約者」と保険金の「受取人」が異なっていると、満期保険金や解約返戻金に贈与税がかかってしまいます。

負担を避けるためには、満期を迎える前に受取人を保険料を支払う人に変更しておく必要があります。

この場合受け取った保険金は一時所得となりますが、贈与税と比べて税負担を軽くすることができます。

 

財産の低額譲渡

持っている不動産や株式などを子どもへ安く売った場合も、時価と安く売った金額との差額が贈与とみなされます。

土地を例でいうと、時価の80%を下回るとみなし贈与と判断される恐れがあります。

相続して受け取った土地は「相続税評価額」で評価し、特例が適用され税優遇がありますが、

贈与とみなされると「取引価額(時価)」で評価するため税負担が高くなります。

 

負担付贈与

資産の贈与と一緒に借入金の贈与を行うことを「負担付贈与」といいます。 

財産と借入金の差額について贈与税が課税されることになります。

こちらもと同様、財産を「取引価額(時価)」で評価するため、税負担が増えます。

 

他には

・身内同士での金銭の貸し借りで利息を低く設定した

・親が子どもに貸したお金の返済を免除した

・子どもが払う税金を親が肩代わりした

というケースもみなし贈与と判断される恐れがあります。

 

生命保険は受取ってしまうと贈与税の負担を回避することは難しいです。

大きな金額だと負担も大きくなってしまうため、事前に税理士や会計事務所へご相談ください。

 

新屋


ブログ TOP

節税対策 2025-09-19

2025年8月7日に令和7年人事院勧告(注1)が行われ4月以降の措置内容として自動車等の使用に対する通勤手当の引き上げが勧告されました。 ...


節税対策 2025-09-12

9月になりましたね。しかし、まだまだ暑い日が毎日続き、突然ゲリラ豪雨が襲ってきたりする時もありますよね。皆様どうお過ごしでしょうか。  前 ...


節税対策 2025-09-05

役員報酬を変更できる時期は、原則として事業年度開始から3か月以内、1事業年度に1回と決められております。3か月を過ぎてからの役員報酬の変更は ...


人事労務コラム 2025-08-28

年金制度改革法が成立し、社会保険料に関する加入要件等が見直されました。社会保険については、106万の壁と130万の壁がありますが、今回の改正 ...


節税対策 2025-08-21

はじめまして。今年4月より川庄公認会計士事務所に入社いたしました、舩津と申します。今回が初めてのブログ投稿となります。まだまだ勉強中の身では ...


092-524-6556
営業時間 9:00〜17:00