経営コラム - 2021-07-14

法人税15%時代の訪れ!?

先日イタリアのベネチアで開かれていた主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議にて、「デジタル課税」の導入と、世界共通で法人税の最低税率を15%以上にするという新ルールが発表されました。

多国籍企業が税率の低い国に設けた子会社に利益を移すなどして税負担を軽くする「課税逃れ」の抑止が狙いで、10月に最終合意し、2023年の導入を目指すとの事です。

協議には139カ国・地域が参加しており、日米や中国、欧州の主要国など132か国・地域が新ルールの参加に合意していますが、アイルランド(税率12.5%)やハンガリー(同9%)といった数か国が合意しておらず、税率を低く抑えて企業誘致を進めてきた軽課税国の反発は避けられないのかもしれません。

 

日本の法人税率の推移           ※財務省HPより

  

日本の法人税率は世界の水準に追いつくよう、引き下げられてきました。現在23.2%(一部19%・15%)で、今回の新ルールには既に当てはまっています。

法人税は国に納める法人税・地方法人税の他に、地方自治体に納めるものもあり、それらを含めた実効税率は29.74%程になります。

 

世界の法人実効税率ランキング(20215月時点)  ※OECD加盟国

 

今回の新ルールとは別に、イギリスではコロナ対応による政府債務の解消に向け、20234月より、大企業の法人税を19%⇒25%に引き上げる方針を発表しています。

今後、新ルールやコロナによって、法人税の世界的なトレンドが大きく変わっていくのかもしれません。

 

川庄会計グループ 川庄公認会計士事務所  植木 


ブログ TOP

セミナー参加者の声 2026-02-07

管理者のための「戦略マネジメントゲーム」セミナーとは ― 座学では身につかない戦略思考を、体験で学ぶ ― 管理者に求められる「戦略的な意 ...


経営コラム 2026-01-30

【資産防衛策】 円貨の現金預金で保管するとインフレには対応能力がありません。自然と減価していきます。インフレとなるとすぐに換物と思いますが ...


経営コラム 2026-01-29

【消費者物価上昇】 現在、日本では、4年以上に渡り3%前後の物価上昇が続いています。日銀の使命の1つは「物価の番人」であることがあげられま ...


経営コラム 2026-01-08

1.インフレですよ  自・公両党が衆議院選挙・参議院選挙で負けたのは、自民党の裏金の問題よりも物価が高騰し、庶民の生活苦を何とかしてほしい ...


経営コラム 2026-01-07

1. 取れるとこから取る 2025年11月に車通勤の従業員の非課税限度額が引き上げられました。例えば片道10キロ以上15キロ未満の場合、今 ...


092-524-6556
営業時間 9:00〜17:00