皆様もご存じの通り、明日は確定申告の最終日です。皆様の確定申告は終わりましたでしょうか。確定申告は前年の1月1日から12月31日までの集計を2月16日から3月15日までに提出しなければなりません。では、確定申告が終わった後にチェックすべきポイントをいくつか取り上げてみます。
① 保険満期金の申告は漏れていないか?
確定申告における所得の中でも申告漏れしやすいのが保険満期金です。基本的に保険金の契約者と受取人が同一の場合は一時所得となります。一時所得の特別控除は50万円。受け取った保険満期金から保険料の総支払額を引いた金額が50万円を超えるようであれば確定申告の対象となるので注意しましょう。
なお、契約者と受取人が異なる場合は、所得税ではなく贈与税となります。
② 医療費控除と10万円
年間の医療費が高い場合は医療費控除の申請が可能ですが、よく間違われることが多いのが、10万円を超えないと医療費控除ができないということです。正確には、医療費控除は総所得200万円以下であれば5%をかけた金額を超えた金額が医療費控除として申告できます。医療費は実際支払った金額が対象となります。美容や整形といったものは医療費控除の対象外となる可能性があるので注意してください。
③ 振替納税を使うと便利
基本的には、所得税・贈与税の支払い期限はH31年3月15日(金)まで、消費税はH31年4月1日(月)になります。しかし、振替納税を活用すれば納期の延長が可能です。振替納税とは、指定の口座から自動的に所得税などを引き落とす納税方法のことです。平成30年度申告については所得税がH31年4月22日(月)、消費税がH31年4月24日(水)ですので、約1ヵ月ほど支払いを遅らせることができます。
また、振替納税は、納付送付依頼書を金融機関に提出すれば利用することができます。口座振替依頼書の提出期限は確定申告の申告期限までなので、申告書と同時に提出しても大丈夫です。
確定申告漏れがないように、あらかじめスケジュール立てをしておくと申告漏れを防ぐことができます。来年度に向けて今のうちからしっかりと準備することをお勧めいたします。
ご不明な点がある場合は、ぜひ川庄公認会計士事務所までご連絡ください。
川庄公認会計士事務所 嶋村
お客様の声 2024-04-19
令和5年度の税制改正により相続税法の改正が行われました。 主な改正点は以下となります。 ① 相続時精算課税制 ...
経営コラム 2024-04-12
これまでは、申告書等を書面で提出する際に、申告書の控えと返信用封筒を同封すれば、後日収受日付印が押なつされた書類が返送されていました。 し ...
節税対策 2024-04-05
桜が満開となりました。お花見という名目で飲みに行く機会も多いのではないでしょうか。そこで会社の交際費について書いていきます。 資本金1億円以 ...
人事労務コラム 2024-03-29
2024年度税制改正関連法が3月28日の参院本会議で可決、成立し、 1人当たり4万円の定額減税が実施されることになりました。   ...
相続・事業承継コラム 2024-03-22
4月1日より相続登記の義務化が開始されます。相続登記とは被相続人の所有していた不動産(土地・建物)の名義を相続人の名義に変更することを言いま ...