人事労務コラム - 2012-07-02

人事評価制度は何のために導入するのですか? 

急成長をしている企業の人事担当者から「人事評価制度を導入したい」との依頼を頂きました。

 

「よその同じ業種で作った評価制度があるでしょ。それを2,3出してもらえないかな。その中からいいものを選ぶから。」

 

ん? いやいや、評価制度はただ単に給与や賞与の金額を決めるためのものではないんですよ。

 

社員は皆それぞれ、それなりにがんばって働いています。

 

「少なくとも自分はアイツよりも会社に貢献している。」と思っている人は多いはずです。

 

「自分が会社の中で一番貢献している。」と思っている人が何人もいるかもしれません。

 

こんな状況で評価をすれば「何でアイツのほうが評価高い?」となってしまいます。

 

なぜなら、皆自分の基準でがんばってるからです。

 

「何で?」の部分、つまり会社におけるがんばり方が不明確なんです。

 

経営者あるいは経営幹部は社員にどう働いてもらいたいか(経営方針や戦略)を明確にして、社員がそれに従ってがんばるようにしなければなりません。

 

そして、経営方針や戦略に従ってがんばったかどうかを評価基準にすべきなのです。

 

同業種でも、経営方針や戦略は違うはずです。

 

ですから、先の人事担当者の言われるように「よその人事評価制度」はその会社には使えません。

 

簡単に「よその人事評価制度」を持ち込むと、「仏作って魂入れず」ということになってしまいます。

 

引野 徹


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