経営コラム - 2026-09-12

粗利をどう稼ぐか ― キーエンス社員との対話から①

キーエンスは、平均年収の高さでたびたび話題にのぼる会社です。

なぜあれだけの給与を払えるのか。

答えはシンプルで、粗利が厚く、それを食いつぶす固定費が小さいからです。

 

先日、同社に二十年以上勤めている方と、粗利の確保について話をする機会がありました。

粗利とは良い商品を作れば自然についてくるものではなく、原価の作り方と売り方で意図的に生み出すもの。

その考え方が社内に徹底されていました。今回から四回に分けてご紹介します。

 

1.高く売れば儲かる、ではない ― 粗利を決めるのは「原価率」

 

価格の高さと粗利の厚さは、別の話です。決め手になるのは、売価に対する原価の比率です。

 

例に挙がったのがレクサスでした。

 

最上級モデルのLSは原価率が高く、ブランドの象徴ではあっても一台あたりの粗利は薄いといいます。

一方でNXやRXは原価率が低く、価格帯も手が届く分だけ台数が出ます。

粗利率でも総額でも、会社を支える稼ぎ頭はこちらです。

看板商品と稼ぎ頭は、必ずしも一致しません。

 

御社ではいかがでしょうか。

社内で最も力を入れている商品が、実は粗利をほとんど生んでいない。そうした例は珍しくありません。

まずは商品ごとの原価率と粗利額を並べた一枚の表を作成する。粗利の確保は、そこから始まります。

 

                                  川庄公認会計士事務所 

                                  営業推進室 室長 河野徹

 

 


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