キーエンスは、平均年収の高さでたびたび話題にのぼる会社です。
なぜあれだけの給与を払えるのか。
答えはシンプルで、粗利が厚く、それを食いつぶす固定費が小さいからです。
先日、同社に二十年以上勤めている方と、粗利の確保について話をする機会がありました。
粗利とは良い商品を作れば自然についてくるものではなく、原価の作り方と売り方で意図的に生み出すもの。
その考え方が社内に徹底されていました。今回から四回に分けてご紹介します。
1.高く売れば儲かる、ではない ― 粗利を決めるのは「原価率」
価格の高さと粗利の厚さは、別の話です。決め手になるのは、売価に対する原価の比率です。
例に挙がったのがレクサスでした。
最上級モデルのLSは原価率が高く、ブランドの象徴ではあっても一台あたりの粗利は薄いといいます。
一方でNXやRXは原価率が低く、価格帯も手が届く分だけ台数が出ます。
粗利率でも総額でも、会社を支える稼ぎ頭はこちらです。
看板商品と稼ぎ頭は、必ずしも一致しません。
御社ではいかがでしょうか。
社内で最も力を入れている商品が、実は粗利をほとんど生んでいない。そうした例は珍しくありません。
まずは商品ごとの原価率と粗利額を並べた一枚の表を作成する。粗利の確保は、そこから始まります。
川庄公認会計士事務所
営業推進室 室長 河野徹
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