急成長をしている企業の人事担当者から「人事評価制度を導入したい」との依頼を頂きました。
「よその同じ業種で作った評価制度があるでしょ。それを2,3出してもらえないかな。その中からいいものを選ぶから。」
ん? いやいや、評価制度はただ単に給与や賞与の金額を決めるためのものではないんですよ。
社員は皆それぞれ、それなりにがんばって働いています。
「少なくとも自分はアイツよりも会社に貢献している。」と思っている人は多いはずです。
「自分が会社の中で一番貢献している。」と思っている人が何人もいるかもしれません。
こんな状況で評価をすれば「何でアイツのほうが評価高い?」となってしまいます。
なぜなら、皆自分の基準でがんばってるからです。
「何で?」の部分、つまり会社におけるがんばり方が不明確なんです。
経営者あるいは経営幹部は社員にどう働いてもらいたいか(経営方針や戦略)を明確にして、社員がそれに従ってがんばるようにしなければなりません。
そして、経営方針や戦略に従ってがんばったかどうかを評価基準にすべきなのです。
同業種でも、経営方針や戦略は違うはずです。
ですから、先の人事担当者の言われるように「よその人事評価制度」はその会社には使えません。
簡単に「よその人事評価制度」を持ち込むと、「仏作って魂入れず」ということになってしまいます。
引野 徹
節税対策 2024-05-09
2023年10月の導入されたインボイス制度ですが、一度インボイス発行事業者として登録したが、インボイス発行事業者の登録を取り消して免税事業 ...
節税対策 2024-04-24
仮想通貨の税金について書きます。 ・いつ税金が発生するか? 株式などの一般的な金融商品は利益が確定した時点(売却時 ...
お客様の声 2024-04-19
令和5年度の税制改正により相続税法の改正が行われました。 主な改正点は以下となります。 ① 相続時精算課税制 ...
経営コラム 2024-04-12
これまでは、申告書等を書面で提出する際に、申告書の控えと返信用封筒を同封すれば、後日収受日付印が押なつされた書類が返送されていました。 し ...
節税対策 2024-04-05
桜が満開となりました。お花見という名目で飲みに行く機会も多いのではないでしょうか。そこで会社の交際費について書いていきます。 資本金1億円以 ...